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医療機関で働く医師やスタッフに役立つマネジメントのノウハウを開示します。http://www.dr-treasurebox.comもチェックして下さいね


by gaogaogaot
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大論争~2or3交代~

看護師さんの夜の勤務は大変ですね。

私の場合には、せいぜい7時30分から23時が基本ですが、夜中に仕事をする、かつ患者さんをみるということにおいては大きなプレッシャーや大変なことが沢山あります。

そもそも記事にも書かれていましたが、事故が起こるのが、夜勤から日勤への交代時であることが統計的に多いというデータがあります。

夜中や昼間ではなく、朝方ということがやはり気になります。確かに15時間程度勤務するのは翌日1日休みであるとしても、どうだかという感じはします。2日分働くと言うことですよね。ただし、準夜や深夜がシフトに組み込まれるとたぶんもっと不規則になるんでしょうね。

何れにしても、勤務時間の特殊性のために、看護師さんの緊張やストレス、負担が多いということは容易に想像がつきます。

評価や処遇がきちっとしていると、あるいは病院のヴィジョンや進む方向、戦略がしっかりしていると、それらが自分の生き方と同じ方向であれば余計に仕事にやる気がでるんでしょうね。


看護師さんのそういった仕事の環境についてもっともっと一般に理解してもらう取り組みができたらといつも思っています。
患者さんのために、ありがとうございます。そしてご苦労さまです。
# by gaogaogaot | 2005-06-12 19:58 | HRM

患者さんの立場

風邪にてダウン

私もこの数日間風邪で苦しみました。熱、痰、咳、仕事で声がでない。毎日飛行機に乗り出張、気持ちが悪く電車に乗っていてもドアにもたれながら移動していました。クライアントの病院の先生に処方をしていただき、少し今日からよくなってきました。

いつも病院のマネジメント支援の仕事をしているなかで、どうしても経営とか管理といったことでの病院、そして数値としての患者数、手術件数といった指標を問題にしています。

患者さん一人づつの苦しみや悩みを解決するために現場の医療従事者は働いてくれています。病院はそうした善意の人の力が集約されて組織として成立っています。

だからこそ、どうしたた医療従事者が自由に自分の力を発揮できる組織や制度や仕組みをつくりたいというのが我々の仕事に対する思い入れでした。でも、本当に苦しく、つらい自分になることで、より患者さんの気持ちに近づけることができるということを、ささやかでもっと苦しんでいらっしゃる方からはしかられそうですが、少しだけ自分の問題として判った気がします。
# by gaogaogaot | 2005-06-04 21:15 | コンサルティング
どこまでわかってる?


あまりの若さにびっくりしました。先日人事面談でお会いした婦長さんはとても60台なかばに見えないほど若く、快活で、明るく仕事をしていらっしゃる年配の看護師さんはみたことがありません。

結婚までは横須賀の急性期病院の術場の看護師さんで、結婚したのち20年は主婦、子供の仕送りが終わるまでと思いながらパートで働きはじめ、そのまま辞めずに20年近く今の病院にいらっしゃいます。

病棟を6病棟、外来をもっていますが、すべての部署の看護師さんのこと、助手さんのことをイメージできるようでした。

看護プロセス、担当制、ドクターとの協力関係が強化された結果について、出来る人で着ない人の割合をあっという間に分析していただき、びっくりしてしまいました。

でも、とても謙虚で、「何もわかりませんから」と話されていました。もちろん、看護師さんだけではなく、医師だって何もわかっていないことがあります。専門的なことって、やはりすべてわからないですよね。

わかっていないことをわかっていないということほど大切なことはありません。必要があれば学習すれば良いし、必要がなければ知っている人に対応してもらえばすみます。

丸っこい、そして人懐こい(ひとなつこい)顔をしている彼女が、ある病棟に話が及んだとき、80代、90代の患者さん、そして少し前まで100歳の患者さんがいらっしゃったという説明をして下さいました。

でも息子さんが若くして(70歳代で?)なくなったときの母親の悲しみを思うと、ながく生きたくないとおっしゃっていましたが、一方で、でも90歳まで生きちゃうかも…。とおっしゃるのもまんざらムリではないかなぁと感じました。

面談をおわって、お帰りになるとき沢山の苦労を乗り越えてきた誇りが背中越しに感じられる看護師さんでした。とても尊敬できる看護師さんでした。
# by gaogaogaot | 2005-05-26 01:25
耳の痛い子のお母さんからの早朝の電話

はっきり言って、大変ですね。朝の5時30分です。
医師は神様ではなく、またボランティアで仕事をしているわけでもない。

情として自分の診療所の顧客になってほしいと思うのは当たり前で、受診を促すことは当然です。なのに、ひどすぎます。
このような非常識な人は実際にレアケースであるとは思いますが、つくづく医師は大変だなぁと思いますし、電話をかけてきた人の品性を疑います。

ここでバチッと電話を切れないところがつならいところです。

今後は夜間は自分のところの患者さんだけのホットラインを引くといったことでの対応が望ましいのではないかと思います。すくなくとも受診したのち、電話相談ということで、次の来院を促すということが適当です。

他のお店で買った商品のアフターサービスをするということでいえば、ノードストロームという百貨店が、サービスにとびきり優れているということで、よく他店で購入したものについての返品も受け付ける、販売していないものまで返品をうけつけることで有名で、ベンチマークの対象になりますが、医療でここまではとてもできないことですし、ありえません。

使命感をもってやっているのだからと自分に言い聞かせながら…という部分に葛藤とそれでも医師のプライドを感じることができました。
開業医の先生で不遜な態度をとる先生もよくいらっしゃると聞きます。
そのなかで、この医師はきっと患者さんから尊敬されているのではないかと思います。
# by gaogaogaot | 2005-05-23 22:07 | コンサルティング

尊敬できる医師(2)

http://blogs.yahoo.co.jp/neuroi_u_i/2664047.html 理不尽な上司

尊敬できる医師というのは、聖人のような医師ではありません。常識的にみて、多くの人が受け入れることができる医師であり、当たり前の人であると思います。そうでなければ、ストイックな医師がいると、それはすばらしい、そうするべきだと過度な期待を医師にもつことになります。

医師も人間です。人間としてどうかということでの常識があればよいという考えです。

しかし、常軌を逸脱した、常識では考えられない、また、職業をもつもとのとして最低限の技術技能が担保されていないということは、プロとして認められないということです。
医療であれば、医療を行なう(普通の結果を得ることができる)技術技能をもっていなければならないのは、他の職業であっても同じです。

矛盾するようですが、人の命を預かるのであれば、その職業として普通以上の技術技能をもっていなければならないと思います。
多くの素敵で、尊敬できる医師は、超スーパーではありません。しかし、常識を守り、そして人としてあたりまえのことをあたりまえのようにしている医師であると思います。

なお、技術技能のなかには患者対応や組織のなかで、相応に仕事ができる人格をもっていることも含んでいます。

スタードクターといわれる一部の超すぐれた医師は、スターとしてより尊敬され、とりあげられ多くの結果を残していただくとしても、我々が安心するのは、本当に人として真摯に仕事をしていただいている普通の医師な分けです。

多くの事故が普通のことをしていただけない医師が起因となっていることも明らかです。
我々の常識で受容できる範囲で十分であるにもかかわらず、そうでない医師が問題を起こしているように思えます。


上記の記事はそうしたことを考えさせる記事でした。
# by gaogaogaot | 2005-05-16 08:57 | HRM