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by gaogaogaot
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看護師さんはどこでも大変ですね

しごとごとごと

この記事の看護師さんも、やっぱりという感じで大変ですね。

昨日は東京の病院で看護師さんに沢山集まっていただき、教育制度整備の説明会を開きました。病院の教育制度は、3つに区分できます。職場内教育と集合教育、そして自己啓発です。

その病院では職場で新しい看護師さんが入職したときに、ただちに病院の業務やノウハウが理解できるマニュアルが整備されました。この記事のような看護師さんが困らないように、手順と留意点(ノウハウ)、必要な知識、能力と本来の接遇が記載されています。

マニュアルは、個人の知識を組織の知識とすること、暗黙知を形式知にすることで、個人がもっているうまいやり方やコツを常に収集し(マニュアルは常に改訂される)、そして組織で共有しながらさらに創造活動を行なうといった道具です。

本来の接遇も、挨拶、笑顔、礼節ではなく、痛みを感じさせない、羞恥心を感じさせない、恐怖心を感じさせない…等々、患者さんがこの病院のスタッフは違う、すごいって感じてもらえる行動をとることを想定しています。

例えば放射線技師の方は一般撮影をするとき、側面撮影するときに、点滴台を持ち出し、腕を上に上げる高さで調整しながら楽な姿勢をとりながら撮影していたり、検査技師の方は、超音波の検査あとに、髪の毛一本落ちていないことに注意し、ベットを綺麗にしています。

採血をするときに駆血帯で、できるだけ怒張させ、一気に針を鋭角に刺し、波打たせるように即確度を変えて血管のなかに針を通し採血をすることで皮膚をできるだけ通らせないで採血することで痛みを感じさせない看護師さんがいます。

本来の接遇を高めることは医療技術技能を高めることにつながります。患者さんの立場に立った医療を日常仔細なレベルまで構築していくことで、事故も抑止され合理的な医療ができようになります。

質をあげることは結果として優れたスタッフが短時間に多くのことをできるようになることであり、それはとりもなおさず効率をあげる、合理的な(≒適切な、ムダのない)医療を行なう、ということと同義です。

何れにしても、新しい職員が入職したときに、直ちに業務遂行ができるよう教育できる体制を病院がもっていなければ、結局は看護師さんが苦労することになります。教育体系整備が行なわれる必要があります。

頑張ってくださいね。
by gaogaogaot | 2005-08-07 16:29 | コンサルティング